このシリーズは、オオウエが和紙見本帳を作った際に残った和紙をメモ帳として仕立て直したものです。在庫がなくなり次第、販売が終了となりますので、ご了承ください。まさにおすそ分け商品です!
問屋の選ぶ和紙:色んなものを漉き込んだ和紙
日本人の美徳は「勿体ない精神」。
和紙作りの過程で捨てられるしかなかった楮の皮を、紙に入れ混んじゃいました。
古くから、包装紙などには、安価な紙はこうした皮入りの紙で賄っていたようです。
そうした精神から、現代でもデザインとして漉き込みは和紙の特徴として残っています。
全ての紙に3か所の名前と全紙寸法、紙目、包み枚数が入っています。
気に入った和紙は、問い合わせていただけると購入可能です。

阿波和紙:カス入り楮紙 花
徳島県の阿波和紙。
自然な楮の原料を、一か所に固まりすぎないように散らしながら、
デザインとして漉き込んでいます。
とってもナチュラルで、人気の高い1枚です。

伊予和紙:きなり銀龍
愛媛の伊予和紙。
優しいオフホワイトのベースに、雲竜模様状にレーヨンが漉き込まれています。
レーヨンは和紙原料と近い風合いを持っているため、和紙作りの現場でよく使われます。
ちなみに雲竜模様とは、雲の上を竜が流れるような様子を表現したものです。
価格も手ごろで、使いやすい和紙です。

因州和紙:い草
鳥取県で漉かれた因州和紙。
畳の原料であるい草を漉き込んでいます。
奥ゆかしい柄となっており、中にはとても大きない草が入っていることもあります。

伊予和紙:未晒 楮子
愛媛県で漉かれる伊予和紙。
楮をふんだんに使い、ひも状の模様にしたものです。
刷毛目も入っていて、見るからに粗い和紙です。

美濃和紙:汎紙苑159 楮皮入
岐阜県で漉かれる美濃和紙。
楮の皮を漉き込みながらも、印刷適性を上げることが出来ました。
皮は、漉き込まれているのではがれる心配もほとんどありません。
