刺繍で彩る貼り箱

刺繍ができる紙。

和紙というのは、基本的に使用されている繊維が長いこともあり、比較的薄くても丈夫で破れにくい性質を持つものが多いのですが、
そんな性質ゆえに、紙によっては刺繍ができるものもあるんです。

例えば、御朱印に刺繍が施されているのをご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
刺繍ができる特性を持った和紙は、時にそんな形で活躍していたりします。

箱にしたい。

日頃からそんな和紙を見ていて、ふと、この「刺繍した和紙」を箱にしてしまったら面白いんちゃう、、、?
と(余計なことを)閃いてしまった私は、
いつもお世話になっている貼り箱屋さんに「刺繍した紙って貼れますか??」と無茶振りをしてみることに。

針を刺した位置にできる穴から、紙を接着するための糊が滲み出てしまう可能性が高い、
刺繍した部分が盛り上がっているために、果たしてうまく機械に通せるだろうか、
刺繍した部分に糊がうまくつかないために、刺繍の部分だけ浮いてしまうかも、、、、
不安で不確定な要素が沢山ある中、
私の「面白そうやん」に付き合ってくださった刺繍屋さんと箱屋さんのおかげで、完成したのがこちらです。

どうでしょうか。
オオウエのロゴを刺繍していただきました。
遠目に見ると、印刷と見紛うクオリティで見事ロゴが再現されていて、かつ、近づいて見ると紛れもない刺繍。
当然糸の触感があります。


心配していた刺繍部分の浮きなどもなく、見事綺麗な箱になっています。

もちろん刺繍の大きさやデザインなどによっても、うまく貼れる/貼れない などの条件は変わってくるので、
声を大にして「刺繍の箱って作れるんですよ!」とは言い難いものの、
とても素敵なものが出来上がりましたよとこっそりお知らせするべく、ここに書いておきます。

ちなみにこの箱に使用した和紙は汎紙苑No155、ネットでもご購入いただけますよ。