紙糸を編んでみた話。
突然ですが、私、編み物が好きでして。
縫い物だったりの手芸はからきしなのですが、編み物だけは無心でやっていられます。
紙糸
ところで、ここ最近の編み物ブームもあって、手芸屋さんや百均でも沢山の種類の糸を見かけるようになりましたが、紙屋として見逃せないのが『紙糸』です。
『紙糸』という名前やその存在を以前からなんとなく知ってはいたのですが、
なんとなく「硬そう」「すぐにちぎれてしまいそう」というイメージがあって、
あまり編むのには向いていないのかなと手を出してきませんでした。
が、オオウエに入社してからしばらくして、偶然どうやら紙糸らしきものを社内で発見。
私が見つけたのは刺繍糸並みに細い糸がコーン巻きになったもので、正直「これは編んだら千切れるやろな、、、」と思いながらも、これちょっとお借りしていいですか、と拝借して、
せっかくの機会だからと、レース編み用のかぎ針を引っ張り出して編んでみることに。

結果、休日の間に完成したのがこちらです。
ご覧の通り、めちゃくちゃ普通に編めてしまいました。
これだけ細い糸なので、流石に強く引っ張りすぎるとたまに切れてしまうこともありますが、見かけよりもずっと丈夫でかつ柔軟さもあり、ストレスなく編むことができました。
紙糸なだけあって、編み上がったものにも独特の涼しげな風合いがあり、綿や麻とも違う面白い触り心地です。
カフェテックス
しれっと拝借しておいて「そういえばこの紙糸って、何者なんですか」と後になって社内で教えてもらった糸の名前が『カフェッテックス』。
名前からなんとなくお察しの通り、コーヒーフィルターの端材を使用した、なんと100%古紙の紙糸なんだそうです。
開発した大和紙料株式会社さんによると、
カフェテックスの開発は、そもそも溶けないコーヒーフィルターをどう溶かすかから始まり、強度の問題など、様々な課題に試行錯誤しながら1年半ほどかかったとか。
社内で私が拝借した糸は数年前にサンプルとしていただいたものだったそうで、今では番手(紐の太さの種類)も増え、より進化しているそうです。
「紙」というと書いたり、切ったり、印刷したりのイメージが強いですが、糸としてもこれだけ魅力的な素材になるのだなと感心しながら、次は何を編もうか考えております。
この『カフェテックス』実はオオウエでもお取り扱いできますので、気になった際にはぜひお問合せくださいね。

