縁起物の色紙

みなさんの身近に、サイン色紙はありますか?

もともと「色紙」は、その名の通り「色がついた紙(染め紙)」を指していました。
そのルーツは平安時代にまで遡ります。当時、屏風や障子に絵を描く際、和歌を書き入れるための四角い余白を空けておく習慣がありました。そこに直接書いたり、後から和歌を書いた紙を貼り付けたりしたのが、現在の色紙の始まりです。

当時の色紙は、金箔や銀箔を散らした最高級品。そこに高名な歌人が和歌をしたためることは、現代の「有名人の直筆サイン」以上のプレミア価値があったといわれています。
当初は薄い紙でしたが、屏風から切り離して単体で鑑賞したり、飾ったりする機会が増えたことで、耐久性を高めるために現在のような「厚紙に貼り合わせた形」へと定着していきました。その後、文人や画家が絵や詩を書いて贈る「贈答品」としての文化が花開き、より格式高いものへと進化を遂げます。

「サイン用」としての普及

現在私たちがよく目にする「大色紙(約27cm × 24cm)」という規格が一般的になったのは、実は明治時代以降のことです。
昭和に入ると、プロ野球選手や芸能人にサインをもらう習慣が一般化。万年筆やマジックなど、筆以外の筆記具が登場したことも後押しとなり、誰もが手軽に「記念を残す道具」として親しむようになりました。


 

社内に飾られた、「力士の手形色紙」

今、社内には初めて見た大きなサイズの色紙があります。
これは、元横綱・白鵬、元大関・貴景勝の力士手形と、第四十一代・式守伊之助(行司)の3名によるサイン色紙です。
力士の手形色紙は、単なるサインを超えた「力」の象徴として、古くから特別な価値を持っています。 神事としての側面を持つ大相撲において、力士の手形は「無病息災」「家内安全」を願う縁起物です。「赤子の健やかな成長を願い、力士の手形に子どもの手を合わせる」という風習があるように、力士の大きな手は「邪気を払い、福を呼ぶ」ものと信じられてきました。

社内にもたくさんの福を呼び込めるよう、飾っています。